デレク フラワー(著),柴田 和雄(訳)「知識の灯台―古代アレクサンドリア図書館の物語」 (柏書房 2003/03)
古代アレクサンドリアに存在した図書館を現代に復活させるプロジェクトを期に、当時の図書館の建設に関与した人々や、そこに集まった学者たちの活躍やさまざまなエピソードを丹念に蒐集してまとめた書です。
古代図書館の建設にあたったのは、古エジプトのファラオ、プトレマイオス一世ですが、図書館建設の構想を打ち立てたのは、マケドニアのアレクサンダー大王でした。
この図書館が構成の学術・文化に果たした影響は、甚大なものがあります。
アルキメデスやエウクレイデスなど、まさに綺羅星のごとく、ギリシャをはじめ多くの国々から学者たちが集まり、世界の学問の中心としてその後の発展の礎を築くことになります。
また、それ以前の古代文献の巨大な蒐集庫としての役割もあり、歴史上貴重な文献資料を現代に伝える役割も果たしました。
知識の灯台というタイトルも、言い得て妙です。
千年、二千年単位で、知の継続と発展の中心となった図書館の重要性を再認識させる書です。

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